■ レンコ鯛
キダイは一見マダイやチダイに似ていますが、その名のとおり体色が黄味の強い赤色をしていることや、体の表面にブルーの小さな斑点が無いことでマダイなどと見分けることが出来ます。市場では「レンコダイ」の名前で取引されることが通例のようですが、ここ島根県では「バンジロ」とも呼ばれています。
日本海におけるキダイの漁場は西部地域が主で、島根県は山口県についで漁獲量が多く、日本海で漁獲されるキダイの3〜4割を占めています。
秋から冬に掛けての盛漁期ではありますが、「レンコ鯛」は春先にも漁があり(3月頃)祝い鯛に桜の花見にもよく使われます。
キダイは新鮮なものほど口や目の周りの黄色が濃く、体も多少黄色がかって見えます。塩焼き、煮付け、吸い物などにされますが特に折り詰めなどの「鯛の姿焼き」として使われているのがこのキダイで、祝いの席には欠かせないタイ科を代表する魚です。