■ ハタハタ(鰰)
うろこのない魚 ハタハタ
東北地方の太平洋岸から山陰地方以北の日本海岸、北海道に分布し、国外では韓国やカムチャツカ〜アラスカにかけての地域からも知られています。
全長15〜20センチ。
普段は水深150〜400mくらいのやや深い砂泥底近くで生活しているが、11〜12月になると浅場に移動し産卵期を迎えます。
島根県沖に来るハタハタは朝鮮半島沿岸で生まれた魚です。島根県半島周辺の海域はハタハタの良い漁場となっており、本場とされる秋田県より山陰沖での漁獲量がずっと多いんです。残念ながら島根県より鳥取、兵庫の漁獲量のほうが多いのですが、山陰沖の特産品ともいえます。
山陰沖で漁獲される時期は主に4〜5月です。まさに春が旬で、時期的に卵はないですが、脂の含有量は12〜16%と多く干物、焼き物むきで脂ののりが良くて最高です。ハタハタはイワシ類と同じようにEPA(エイコサペンタエンサン)やDHAの含有量が26%と多量に含まれたまさに健康食品なんです。
肉は白身で淡白、骨離れがよくきわめて美味。塩焼きや煮つけ、からあげ、てんぷら、ムニエルやフライなどさまざまな調理法に向いています。